大切にしていること:子どもをとりまく環境=「人」「もの」「自然」
これらの「環境」との関わりの中で育まれる心
1,家族、友達、先生など、身近な人と関わる
2,自然との関わりの中で広がる体験
3、身近にあるものを工夫して使う
子ども達がかかわる環境 ~センスオブワンダー~
「子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感激にみちあふれています。もしも私が、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら世界中の子どもに、生涯消えることのない“センス・オブ・ワンダー = 神秘さや不思議さに目をみはる感性”を授けてほしいと頼むでしょう。」
:アメリカの作家であり海洋学者であったレイチェル・カーソン(1907~1964)のメッセージ
晩年のレイチェルの著書の中で、「豊かな自然環境の中で育つこと。それがいかに驚きと感激に満ちた豊かな時間であったか、そしてその大切さ」を、私たちに伝えています。
★保育所保育指針の中で示されている「環境を通しての学び」の本質がまさにこのメッセージの中に込められていると考え、銀の鈴保育園では保育・教育の環境を整えています。
STEAM保育
近年、グローバル化や技術革新が進み、社会の変化が激しく、子ども達が大きくなった時には、今までに存在していなかった職業に就くことも考えられると言われています。
このような社会の中で子ども達が強く生き抜くためには、変化を受け止め、社会や人生を、人間ならではの感性を働かせて、より豊かなものにしていくことが期待されています。当園では【食育×STEAM】を園の特色として掲げ、人・もの・自然との「かかわり」の中で豊かな食体験が「学び」に繋がるよう、環境を整え、教育、保育を展開します。
幼児期に「もっと知りたい」とワクワクするような活動を取り入れることは、興味関心と行動を促す知的好奇心(ワクワク)が芽生え、育まれることにつながります。
最初は『なんでだろう?』『不思議だな~?』と思う事から始まりますが、次第にその事を『どうして?』『なんで?』と前のめりになって興味を示し、最後には『知りたい!』『やりたい!』と能動的になっていきます。
この様な経験は、将来困難な状況になった時にでもあきらめず、自分で解決していこうとする力に繋がると考えております。
また、五感をたくさん刺激する「感触遊び」は脳の発達を促すことが医学的にも証明されています。脳が発達すると、論理的に物事を組み立てられたり、問題を解決しようと深く考えられることが期待されるため、乳児期にも多く取り入れています。
それらを踏まえ、当園がSTEAM保育で育みたい力は2つです。
『アクティブラーニング』わからない事があれば自分で考え、行動する力
『エデュテイメント』何か出来そうな予感にワクワクしながら学びに向かえる力
この2つの力が育まれるよう、友達の意見から自分では想像つかなかった考えを聞いたり、一緒に試したり、一人ひとりのワクワクを増やしていけるような教育・保育を計画しています。
実際の活動の様子はこちら
絵本から学ぶ食育×STEAM
ふくろうのフック君のためのピザづくり
風邪をよくひいてしまうフック君。野菜が苦手なフック君が美味しく食べられるように具材の盛り付けを考えました。
「フック君の顔にしたら食べてくれるかな」「チーズが好きって言ってたから、野菜の上に乗せたら食べられるかな」と沢山のアイデアを出し合いながら考えていました。
グループで考えたピザの発表もしましたよ。
実際に作ってみよう
グループで考えたピザを参考に生地の上に野菜等の具材を乗せました。
野菜の切り方も子ども達で考え、切り方によって様々な切り口になる事にも気付きましたよ。
給食室で焼いてもらい出来立てのピザが来ると「いいにおい!」「早く食べたい」と嬉しそうな声が聞こえてきました。
栄養素別にグループ分け
ピザの材料を4色のグループに分けました。
自分でグループ分けを考えた後にクラスの皆で話し合い、緑のグループの食材が多いことに気が付くと「野菜が沢山入ったピザになったね」と話をする様子も見られました。
ピザづくりを通して
絵本を通した食育×STEAMには銀の鈴保育園が育みたい力を育てる要素が沢山含まれています。
友達のアイデアを知ったり、自分の考えをまとめる事は「アクティブラーニング」絵本を通した導入や要素分けは「エデュテイメント」に繋がっています。
子どもたちの「わくわく」を大切にしながら、食育×STEAMを進めていきます!